ブルガス (Obshtina Burgas)
2006年9月の人口は205,821人. .
ブルガスの前身となったのは、古代ギリシア都市のピルゴス(Πύργος)で、アポロニア(ソゾポル)からの入植者により建設された. この地のほかの重要な入植地(ネセバル)に対する軍事的な観測地としての目的であった.
今日のブルガスは、ピルゴスのほかに古代の3つの入植地、カスティアシオン、スカフィダ、ロソカストロンを含んでいる.
中世には、「ピルゴス」(塔の意)と呼ばれる小さな要塞が建てられ、監視塔として用いられた. 17世紀になって「アヘロ・ピルガス」と呼ばれた入植地が現在の市域にまで広がった. のちに「ブルガス」と名前を変えたが、1878年にオスマン帝国から解放されたときは、住人は約3000人で、ほとんどはギリシア人だった.
やがてブルガリアの黒海南岸における中心都市となり、産業と貿易が発展した. 多くの石油化学会社が建てられた. 塩と鉄も産出され海外に輸出された.
1903年には鉄道駅が開業し、市の発展に拍車がかかった. ほかのブルガリアの都市とは異なり、ブルガスは共産国的な都市開発の影響をあまり受けず、19世紀や20世紀初期の建築物を多く残している.